m.rippleの商品は全て自分でデザインして、設計して、製作しているのですが、
そこでよくいただく質問が、芸大やデザインの専門学校出身なのか?とよく聞かれます。
実は全然違って、大学卒業まではバイオテクノロジーを、、、、、
卒論は植物の遺伝について、、、、。
で、どこでそうなったのか今は革で財布やバッグなどを。
最初に職業として意識していたのが料理人で、
当然誰でも食べるの好きですけど、より一層食への興味が強かったのが
謎に自分で料理する方向性にすすむわけです。
小学校の頃から何やら料理に目覚め、
中学に入るとサッカー部だったにもかかわらず、中一の夏は料理に捧げる宣言をしてクッキンググランプリに出場しまして
その時に賞なんか獲っちゃうもんやから一気に舞い上がって卒業したら即料理の世界に入るわ宣言となるわけです。
でもそれじゃあ世間が狭すぎるなと。
クリエイティブな発想ができないじゃないか!と思い、一旦食材に目を剥けたんですが
ちょうどその頃世間を騒がせたのが「ポマト」。
遺伝子融合によってジャガイモとトマトの遺伝子を融合させたら根っこではジャガイモが、
そして地上ではトマトが!というアレです。
というわけでバイオテクノロジーの学科のある高校へ行き、勉強はあまり得意じゃなかったので一浪して大学に。
某大学の農学部農学科へといくわけです。
でも、これ職業にするのはちょっと違うな!と村上少年は思うわけです。
イメージしたフォルムを何かの素材を用いて具現化させるモノを創る仕事がしたいと陶芸やったり彫金やったりしてもイマイチピンと来ないな。
そんな時たまたまレストランで読んだ雑誌がきっかけで革を触るとビビビと来ちゃいまして
バイクを売って革と道具を買ってそれからレザーの世界へ。
人生で一番最初にハマったのが幼少期に「日本刀」と「車」で、特にそのシルエットというかフォルムに魅かれていて
それを具現化させたかったという一本の線に繋がるわけなんです。
そんなルーツがあってm.rippleではフォルムをとても大切にしていると。
そこで自分でも不思議だったのが、陶器や彫金などの方がラインをダイレクトに出せるのにピンと来ないで
革にビビビな訳はなんだろうかなと。
使うほどに育っていくという時間的な概念が自分の思考にピッタリ来たんです。
育つなんて言い方してますが、素材目線で見れば滅んでいっているんですが、
そこに美学があるというか。
服でも、どれだけデザインしたり装飾してもボロボロになって捨てる前が一番美しいというか空気感というか雰囲気、佇まい。
そんなものが最高やなと個人的には思っております。
ぞれらをひっくるめて表現しているのが「m.ripple」です。