早いもので、台東区東上野の今のアトリエショップに移転してきて一年が立ちまして。

 

店内、やはり最初に比べると物が増えてきておりますが、大きく配置換えなどもぜず、

というか広くないので出来ず、か。

 

皆様のおかげで2年目に!

相変わらず不安的でバタバタですが。

特にアニバーサリー的な何かをやっているわけでもないのですが、エキゾチックレザーなど新しい革の取り扱いとそのラインナップが

新たにというタイミングでもあったりします。

 

その、最近扱い出した素材の一つに「黒桟革」クロザンカクという独特な風合いをした革があります。

色々なところでも名前がよく出るようになってきていますが、まだまだご存知でない方や、手にとった事のない方もいらっしゃるかと

思いますのでご紹介を。

 

世界を見渡すと各国色々な皮革がありますが、その中でも特異であり日本らしくもあるこの革、

日本の姫路にあるタンナー、坂本商店が姫路の伝統的な製法の「白なめし」によって滑らかに仕立てた後、揉み加工で

シボを出し、そこに本漆を擦り込んでで仕上げている大変手間と技術と伝統からなる純日本産。

 

↑このざくっとしたご紹介の中にいくつかポイントがあるので、それらについて順に行こうと思います。

・白なめし

・本漆

・純国産

の3本立てです。

「白なめし」

姫路の伝統的な鞣しで、原皮を長時間綺麗な革の水にさらすので

水の成分や綺麗さの適した川が存在する土地的背景も大きく関わってきます。

そして、さらした後は天日干し→塩と菜種油を揉み込んで仕上げ、数ヶ月の時間が必要だそうです。

 

名前のごとく白っぽく鞣された革を揉み込み、シボを出すと。

そのシボに漆を擦り込んでは乾かし、また擦り込んでは乾かし、を10回以上繰り返して仕上げている革です。

 

「本漆」

まさに漆塗りの革ということになるのですが、摩擦に強く戦国時代には大将クラスの甲冑に使われていた革だそうで

現在では剣道の胴胸など武道具に使用されています。

 

と、いう事から日本古来、伝統的、日本らしい、サムライレザー、、、、とか言っちゃうと安っぽくなっちゃうか!

 

この革に漆を塗り重ねるという事が手間のかかる事であるのですが、だからいい革!というのではなく、

漆により強度が優れている素材であり、輝きが美しく魅力的であるという事。

 

それをいかに商品に落とし込んだときに輝くか。という事なので、ぜひともお手にとっていただきたいアイテムです。

 

 

「純国産」

この黒桟革には国産黒毛和牛の原皮を使用しているから「純国産」なのです。

が、だからいいと言うわけでは決してなく、むしろ北米やヨーロッパから輸入した原皮の方が量そのものが多いですし、品質も高いことも多いです。

が、この黒桟革は姫路の川で白なめしされて、漆を塗り重ねて、という日本らしい皮革という事から筋の通った背景であると思います。

 

土地、歴史、作り手の情熱という背景をベースに「革の鞣し」と「漆での仕立て」の両方が存在する事で生み出されたこの素材をぜひとも使って商品をつくりたかったんです。

 

 

・・

 

ここまで日本を感じられる素材もなかなか無いもんだと思います。

 

と、いう事で東上野のアトリエショップにてディスプレイされております。

アイテムは続々と。な予定。

 

m.rippleアトリエショップ

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